第30章 女城主の決断(信玄編)
??「す・・・すいません」
信玄「しかし随分と細いな。
食事はきちんととった方がいい」
??「とっている方だとは思いますが」
信玄「そうか?肌とかすごい白いじゃないか」
信玄の鼻が何かのにおいを感じ取った。
信玄「君はずいぶん変わった香を使っているんだな?」
??「香などたいておりませぬが?」
信玄「そうか?いいにおいがするんだがな」
??「お侍さんだって甘いにおいが・・・」
信玄「それはたぶんさっき食べた団子のにおいだな。
この町はいい町だ。
さぞ当主がしっかりまとめているのだろう」
??「そ・・・ですね。
でも・・・それもそのうち終わるやもしれません」
信玄「なぜ?」
??「当主が変わったからです・・・」
少年の言葉に信玄は真面目な顔になった。