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イケメン戦国短編集

第27章 女城主の決断(信玄ほか編)


忍「あなたほどの手練れなら、
    一目で気づいたのでは?
    私に民や国を守る力がないことくらい。
    力をつけるのを謙信殿や信長殿が、
    待ってくれないことも・・・
    ならば近くの国にいる二匹の龍。
    どちらか片方に下る方が、
    民を守る最善だと思った・・・
    それだけですよ」
信玄「(謙信、お前はとんだ思い違いをしていたぞ。
   この当主様は腰抜けじゃない。
   むしろ聡明で優しすぎる女の子だ)」
忍「そんなわけで越後の方の龍に、
    つきたかったんだけど、
    越後の龍が嫌というなら、
    独眼竜の方にでも行・・・」
忍が腰をあげた瞬間、
信玄は彼女の手をつかんだ。
そして忍の身体を自分の大きな身体でつつむ。
忍「!?信玄殿・・・?」
信玄「ふ・・・信長になどやるわけにいかないな」
忍「しかし謙信殿は、
    私が傘下につくのは反対なのでは?」
信玄「いや?斬りあえないのが、
   つまらないとはいっていたが、
   傘下には反対していなかった。
   むしろ軟弱当主から国を奪って、
   俺に治めさせるといっていたな」
忍「・・・そう」
忍は再び切なそうな表情をする。
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