第26章 女城主の決断(信長編)
信長「おい・・・俺はその涙を求めてはおらぬぞ」
忍「ご・・・ごめんなさ・・・
い・・・痛くて・・・
ど・・・どうしたら・・・」
信長は忍の様子に、
ある可能性を今まで失念していたことに気づいた。
信長「(こやつは男として育てられていた女だ。
もしかしたら知らないふりなのではなく、
本当に知らぬのではないのか・・・?)」
信長は確かめるように、指を奥へと進める。
忍「い・・・ぁ・・・」
信長「やはりか・・・」
信長は確信したのか指を引き抜くとため息をついた。
忍「のぶ・・・ながどの・・・?」
信長「すまぬ。どうやら俺の配慮が足りんかったようだ」
忍「ど・・・いうこと・・・です・・・か?」
信長「まさか生娘だとはな」
あまりにも狭いナカ、
知らないという言葉、
痛みに歪む忍から流れる涙、
どれもが忍が男を知らない生娘であると、
肯定する証拠でしかなかった。