第25章 女城主の決断(謙信編)
忍「馬鹿になどしてはおりませぬ。
ただ・・・今まで私は、
周りに守られてばかりだった・・・
だから次は私の身で、
周りを守りたいだけです」
謙信「気に食わぬな」
忍「何がですか・・・?」
謙信「身で守りたいというなら、
こういうのも覚悟しておるのか?」
謙信はそういうと、忍の腕をつかみ、
その身体を床に押し倒した。
忍「何を!?」
謙信「男女が二人きりで酌をかわすなど、
何が起きても文句はいえぬ。
つくづく不用心な女だ」
忍「謙信殿は女嫌いのはず。
なぜこのようなことを・・・」
謙信「女以前にお前の態度は癪に障る。
責任をとれ」
謙信はそういうと、
忍の衿をつかみ、着物を脱がした。
忍「・・・っ」
謙信「傷はついておらぬな」
忍「傷・・・ですか?」
謙信「俺の刀が当たったであろう?」
忍「!!・・・一張羅が台無しになりました」
謙信「そうか」
謙信はそういうとその首筋に歯をたてた。