第23章 生贄の花嫁(真田幸村)
忍はそう言いながら幸村の隣にやってきた。
幸村「ば・・・お前なんで、
こっち来てんだよ!!」
忍「どこで入ってもいいでしょ」
幸村「お前な・・・」
忍「ねえ?どうなの?」
幸村「お前は何が聞きてーんだよ」
忍「別に・・・ただ嫁とかの話すると、
いつも嫌そうだから。
こんな機会でもないと聞けないと思って」
幸村「あー・・・」
忍「あの時のこと気にしているだけなら、
さっさと本命作ってくれてかまわないんだよ?」
幸村「別に嫌なわけじゃねーよ・・・ただな・・・」
忍「ただ何?」
幸村「人に決められるとなんかな・・・」
忍「ふうん?」
幸村「何だよ、その顔」
忍「私のこと嫌いだから、
嫌そうなのかと思っていたからさ・・・
忌むべき子供だからね・・・」
忍は悲しげな顔をしながら、
そうつぶやいた。