第23章 生贄の花嫁(真田幸村)
信玄の部屋
その前の廊下をばたばたと騒々しい音が響く。
信玄「なんだ?」
幸村「信玄様!!」
信玄「どうした?そんな恰好で」
幸村は当初忍と、
湯あみする気でいたため、
湯あみ着のままだった。
幸村「いや湯あみしようと・・・
ってかあいつなんなんですか!!」
信玄「ほう?さっそくあの子と、
混浴しようとしたのか?」
幸村「こんよ・・・違います!
ってかなんで言ってくれなかったんですか!!
あいつ女だって」
信玄「面白いことをいうな。
あの子はどう見ても女の子だろ?」
幸村「そんなの俺に分かるわけないじゃないですか!!」
幸村の言葉に信玄は笑いながら、
ふと幸村に問いかけた。
信玄「ところでどこまで見たんだ?」
幸村「え・・・?その股のモンがなかった・・・」
信玄「気にするところそこか・・・上は?」
幸村「上・・・?あんな骨と皮じゃ分かんねーよ」
信玄「そうかそうか、安心しろ。
美味い飯を食い続けたら、
そのうちあの子の胸は育つ。俺の勘ではな」
幸村「ちょ・・・そういう意味で言ってねーよ」
信玄「そうか?でも不可抗力とはいえ、
女の子の裸を見たんだ。
幸は責任取ってあの子を嫁にしないとなぁ」
幸村「よ・・・嫁!?
・・・あんたまさか最初からそのつもりで」
信玄「さて何のことだかな」
信玄は幸村の言葉をさらりとかわす。