第23章 生贄の花嫁(真田幸村)
幸村「ここが湯あみする場所だ。あとこれ湯あみ着」
忍「えっと・・・
幸村も一緒に入るの?」
幸村「あん・・・?悪いかよ。
お前が何かしでかさないようにだ」
忍「いや、いいんだけどさ・・・」
幸村「おい・・・さっさと着替えろよ」
忍「う・・・うん」
忍は意を決したように、
着物を脱ぎ始める。
その瞬間、幸村は大きな声をあげる。
幸村「!?ば・・・おま・・・!!」
忍「どうしたの?」
幸村「なんでもねー!!
信玄様に急用思い出したから、
ちょっと行ってくる。
代わりのやつ呼ぶから、
お前は湯あみしてろ!!」
幸村は赤い顔をして、
部屋を慌てて出て行った。
忍「う・・・うん」
忍は困惑したような顔をしたが、
やがて何事もなかったかのように、湯あみをした。