第22章 鬼は天を笑う(織田信長)
信長「(やめろ・・・
貴様に泣かれるのは耐えられん・・・
そうか俺はこの女が)
泣くな」
信長はそう言うと、忍の腕を取り、
忍の頭を自分の胸板に押し付ける。
忍「!!信長・・・様?」
信長「貴様に泣かれるのは困る」
忍「なぜ・・・?」
信長「本当の貴様を見て愛したい・・・
と言うたらお前はどうする?」
信長の言葉に忍は目を見開く。
忍「私はあなたの命を狙いに来たんですよ」
信長「だが俺は無事だ」
忍「あなたを騙して・・・」
信長「だから本当の貴様を教えろ」
忍「あなたは私が気に入らないのでは・・・?」
信長「気に入らんのは貴様が強情だからだ」
忍「だってこんなことを・・・」
信長「貴様が素直になれば、
すぐにでも優しく抱いてやるが?」
忍「私には別の主君が・・・」
信長「ならばその主君を殺し、
貴様をもらうとするか・・・
貴様を抱きつぶしたその後でな」
忍「!!」
信長「言いたいことはそれだけか?」
忍「信長様・・・」
信長「何だ?」
忍「・・・私もあなたが好きです」
信長「やっと素直になったか。あほめ」
口ではそういうが、信長は笑みを浮かべていた。