第22章 鬼は天を笑う(織田信長)
そのまま、信長は忍の上に跨った。
忍「何を・・・」
信長「黙れ、身体を確かめてやる。
まだ武器を仕込まれていては困るのでな」
信長はそういうと忍の着物の衿に手をかける。
忍の着物の中からは、
襦袢と一通の文が出てきた。
信長は、襦袢姿の忍を一瞥すると、
文を広げ読み始めた。
信長「なるほど・・・
貴様の主君はよほど将の器がないらしいな」
忍「知った風な口を聞くな!!
この人殺し!!」
信長「・・・人殺しか。
俺を殺めて人殺しになろうとした、
そんな小娘がよく言うたものだ」
忍「・・・さっさと殺せ」
信長「断る。仕置きをまだしておらん」
忍「仕置き・・・だと?」
信長「俺の眠りを妨げ、命を狙ったのと、
あとは俺の命令に背いた罰だ。
言ったはずだぞ。
俺が満足できなければ・・・とな?」
信長は不敵に笑う。