第22章 鬼は天を笑う(織田信長)
忍「(・・・お別れです。信長様。
せめて天下布武の夢を見ながら、
お眠りください)」
忍はそういうと、
懐から一本の短刀を取り出すと、
信長の首にあてがう。
忍「・・・・・・っ」
信長「・・・どうした?そんな覚悟では、
俺は殺せぬぞ」
忍「!!の・・・信長様起きて・・・」
信長「そんな中途半端な殺気を、
出されて眠れるものか。
で、貴様は俺を殺さんのか?」
信長は忍を試すように問う。
忍の短刀を持つ手は震えていた。
信長「貴様が来ないならこうするまでだ」
信長はそういうと、忍の腕をつかみ、
その身体を床に押し倒す。
忍の持っていた短刀は飛ばされ、
忍の手の届かないところに追いやられた。
忍「・・・・・・っ殺せ、信長」
信長「ならぬ。貴様の目的を話せ」
信長は冷ややかな目で忍を見下ろす。