第22章 鬼は天を笑う(織田信長)
しばらくして
忍が安土での生活に慣れ始めたころ、
(忍に当ての文)
『忍、安土での生活はどうだ?
信長の首をとったという報告、
あるいは信長がひとりの女子に、
入れ込むという噂一つすらなく、
御館様はだいぶお怒りだ。
努々忘れるな。
このまま何もなければ、
新たな者がお前の首ごと、
信長の首を落とす』
忍「・・・っ(時間がない)」
光秀「忍はいるか?」
光秀の声がして、
忍は慌てて文を懐にしまう。
忍「はい」
光秀「御館様がお呼びだ」
忍「はい」
忍は天主へと向かう。