第21章 扇月の夜(今川義元)
忍「はい謙信様にもそういわれました。
そういう目的で使うつもりはないが、
もしもの時は必要になるだろうと・・・」
義元「謙信らしいといえばらしいかな」
忍「なのではやく済ませなければ・・・
とは思っているのですが・・・
それに義元様ならば大丈夫かと思って・・・」
忍のその言葉に義元は怪訝な顔をする。
義元「俺ならばってどういうこと?
俺がお飾りだから、
何してもいいだろうって意味?」
忍「いえ・・・その義元様は、
その辺の女性より美しいので、
その謙信様や信玄様に比べたら、
怖くないというかまだ大丈夫かなと・・・」
義元は忍の言葉にムっとなった。
義元「ごめん。その期待裏切らせてもらう。
俺も普通に男だよ。君が怖いというね」
義元はそういうと忍の身体を褥に押し倒した。
忍「義元様!?」
義元「ごめんね。本当は初めてだから、
優しくするつもりだったんだけど、
無理そうだ。・・・でも君がいけないんだよ?」