第1章 赤き秘めたおもい(顕如)
顕如「忍・・・」
忍「あ・・・っ・・・」
顕如は静かに忍の名前を呼ぶと、
昂りをゆっくりと彼女のナカへと埋めていった。
顕如「く・・・相変わらず、
御嬢さんのここはきついな・・・」
忍「ふ・・・う・・・」
顕如はそうつぶやくと動き始めた。
お互い幾度となく体を重ねた身であること、
いつ会えなくなるかも・・・
こうして身体を合わせられなくなることを
お互い知っているゆえか
そこに遠慮というものはない。
忍「あ・・・あん・・・顕如・・・はげし・・・」
顕如「忍・・・く・・・止まらぬ」
顕如が激しく忍のナカをせめたてる。
やがて達するという直前で昂りをひきぬき、
忍の体に顕如の白い熱がまき散らされた時が
二人の逢瀬の終了の合図である。