第1章 赤き秘めたおもい(顕如)
忍「は・・・敵の姫にこんなことされるなんて滑稽ね」
顕如「そちらこそ兄の命を狙う男と交わるなど、
なんと愚かな姫か・・・」
顕如の隠れ家で、忍は顕如とひそかに出会っていた。
そこに男女の恋慕の情があるのか否かは、
本人たちにしか・・・
あるいは本人たちもわかっていないのかもしれない。
その隠れ家で忍は顕如のそり立ったモノを、
口にくわえていた。
顕如「忍・・・」
忍「顕如・・・・・・」
忍は顕如のたかぶりから口を離すと、
どちらともなく唇を重ねあった。
今このときだけは宿敵同士というのは忘れ、
ただ二人の男女がいるだけである。