第20章 狐の手ほどき~後編~(明智光秀)
場所は変わり、
安土城では、
光秀が信長の元を訪れていた。
光秀「というわけで忍の世話役の任を、
解いていただきたく参りました」
信長「ふむ・・・なぜだ?」
光秀「あれは私にはふさわしくないものと、
そう判断したからです」
信長「それは使えぬという意味でか?
それとも別の理由か?」
光秀「!!信長様・・・なんのことでしょうか?
ずいぶんとおかしなことをおっしゃる」
信長「(素直には言わぬか・・・しょうのない狐め・・・)
信長があきれていると、廊下から足音がする。