第20章 狐の手ほどき~後編~(明智光秀)
政宗「で・・・?お前光秀に何されたんだ?」
忍「!!別に何も・・・」
政宗「何もって言いたくないならいいが、
何もじゃねえだろ。そのひどい顔」
忍「別に本当に何もないんです・・・
私が至らなかっただけで・・・
私のために光秀様は、
時間を割いてくださったのに、
光秀様の期待に応えられなかっただけで・・・」
政宗「期待ねえ・・・
(あの男が時間を作るだけで、
だいぶ期待されていると思うが)
あの男何を教えたんだ?」
忍「え・・・・」
政宗の言葉に忍の顔が赤く染まる。
まさか男女の色事ですとは政宗には言えず、
赤くなったまま困っていた。
忍のその反応が逆に何を教えていたか、
政宗に理解させてしまうとも知れずに・・・
政宗「あー・・・男女のあれか・・・
(光秀何してんだよ。間者にでもする気だったのか?
こいつがそんなのできるわけねえだろ)」
政宗は心の中で光秀に苦言を漏らす。