第18章 狐の手ほどき~前編~(明智光秀)
忍「分かりました・・・
でも先ほどのはできません」
光秀「ほう・・・さてはお前生娘か?」
忍「・・・・・・っ」
光秀「当たりか・・・」
忍「も・・・申し訳ありませ・・・」
光秀「何を謝ることがある。
生娘は生娘なりの楽しみ方がある」
忍「あの・・・」
光秀「せっかくだ。暇つぶしに、
俺じきじきに男というものを教えてやろう」
忍「あの・・・それは・・・」
光秀「勘違いするなよ、
俺は使えん小娘になぞ興味はない。
間諜にしろ、世話役にしろ、
俺の役に立ってもらわねば困る。
そのためにはお前には男を覚えてもらう。
ただそれだけの話だ」
光秀はあくまで興味があるのは役に立つ駒だけ、
そう言わんばかりに忍に冷たく言い放った。
この日から光秀による忍への色事の指導が始まった。