第18章 狐の手ほどき~前編~(明智光秀)
光秀「ここが俺の御殿だ。
今日よりお前はここで仕事をしてもらう」
忍「は・・・はい・・・
では私は何をすれば・・・?」
光秀「そうだな・・・」
光秀は少し考え込むと忍を床に押し倒した。
忍「きゃ・・・何を・・・!?」
光秀「夜伽の相手でもしてもらおうか」
忍「お・・・おやめください・・・
堪忍してください・・・」
忍は泣きながら光秀に懇願する。
光秀は悪い笑顔を浮かべると、
忍の身体の上からどいた。
光秀「冗談だ」
忍「ひどい・・・こんなこと・・・」
光秀「ひどいものか世話役になるというなら、
こういうのも覚悟しておけ。
それがいやならすぐに出ていけ。
お前程度の世話役などいくらでも代わりがきく」
忍「そんな・・・そんなことできません」
光秀「ならばなれ。
安土にお前という唯一無二の存在を、
世話役でもいっそ間諜でも手段は問わん。
お前なしでは駄目だということを、
俺に証明してみせろ」
光秀は金色の鋭い目で忍を射抜いた。