第18章 狐の手ほどき~前編~(明智光秀)
安土城
忍「本日よりこちらに奉公させていただきます。
忍と申します」
信長「そうか。
忍をこの安土城の世話役に命じる。光秀」
光秀「はい信長様」
信長「今日より忍はお前付きの世話役とする。
お前の御殿に連れて行け」
光秀「俺ですか?」
信長「そうだ、忍。
光秀の下で、俺の役に立て」
光秀「仰せのままに、
おい娘」
忍「は・・・はい」
光秀「何を呆けている早く来い」
忍「す・・・すみません」
忍はあわてて光秀の後についていった。
秀吉「よかったのですか、信長様?」
信長「よい。あの娘が安土に災いを招くか、
あるいは幸運を招くか、
せいぜい見届けさせてもらうぞ」