第3章 天邪鬼の仕返し(徳川家康)
そんな不愉快な目覚めの状態で、
安土城の廊下を歩いていると、
光秀さんと信長様に会った。
光秀「どうした?やけに機嫌が悪そうだな?」
家康「別になんでもないですよ」
信長「竹千代の頃の夢でも見たか?」
見透かされたようなことを、
信長様に言われ俺は動揺した。
信長「図星か・・・お前は強くなった。
いつまでもとらわれるでない」
家康「分かってますよ」
光秀「ふむ・・・
ならばいっそ悪夢の原因を、
消してしまうのもありでは?」
信長「今川義元をか・・・?」
ああ・・・
そうか彼らは知らないのか・・・
俺の悪夢の原因を・・・
俺を苦しめる男がだれなのか・・・・・・
家康「すいません少し出かけてきます」
信長「ああわかった。秀吉には伝えておく」
信長様と光秀さんにそう告げると、
俺は城の外を一人で出歩くことにした。
あんな出会いをするとも知らずに・・・