第3章 天邪鬼の仕返し(徳川家康)
家康「やめろ!!!」
目が覚めるとそこは安土城の俺の部屋だった。
いやな夢を見た。
あれはまだ俺が竹千代で・・・
弱くて・・・今川の人質だった時の忌まわしい話。
今川に仕える忍という輩に、襲われた時の夢だ。
俺のモノをくわえ、容赦なく攻め立て来る夢。
あの後今川が滅ぼされたことで、
あの悪夢は終わって、
初めてをあいつに奪われるというのは避けられたが、
今でもこうして夢にみるとは・・・
いつまであの男は俺を縛る気だ。
忌々しい不愉快な思いが、
俺を蝕む感じに気が付くと、
俺は唇を噛み締め、
こぶしを握りしめていた。