第14章 軍師片思い(石田三成)
忍「三成君いる?」
部屋の向こうから忍の声がした。
三成は忍じゃなくて、
舞だったらと、
自分らしくないことを考えつつ、
彼女に悟られないように、
忍に部屋に入るのを許可した。
どうせ読書もままならないのだ。
忍が入ってきたところで変わらない。
忍「三成君ちゃんとご飯食べている?」
三成「ええ食べていますよ。
あ・・・でも今日はまだ食べてないような・・・」
半分本当のこと、半分嘘だ。
読書もままならず、食事は一応とるが、
舞に恋焦がれ、
秀吉との関係を知ってからは、
ろくに食事ものどを通っていない。