第2章 千年巡愛(猿飛佐助)
夜になり、
俺は彼女の部屋を訪れていた。
俺も彼女も湯浴みをすませ、
寝巻状態だ。
別に平成の世なのだから、
こんな風にする必要はないのだが、
お互い生活のメインがあちらなので、
ついついこちらにいるときも、
あちら風になってしまっている。
たまに気まぐれで洋服でってなることもあるが、
基本は着物でとなることが多い。
(ただし下着だけは、
現代のものを身につけさせてもらっている)
忍「佐助、今宵も愛であおうぞ」
佐助「言われずとも」
お互いそういうとどちらともなく口づけをかわした。
メガネをはずす時もあるが、
今宵は彼女をじっくり愛でたい気分だったので、
メガネは装着したままだ。
初めは触れ合う程度の軽い口づけが、
深いものへとかわり、
お互い名残惜しむように唇を離すと、
どちらのものかわからない唾液が、
俺と彼女の唇をつなぎ、
やがて離れていった。