第5章 斧手のモーガンと二人目
コビー「さん!!!」
「くっ!!貫通してるじゃん、痛いんだよな~!」
私は撃たれた肩を押さえながら撃って来た方を見た。
海兵達が基地の上の方にいるのは分かるが、何をしてるかまでは分からない。
血は流れ出ているが、なぜか私は傷が治るのが早いからこれ位ならかすり傷だ。
ゾロ「おまえ何でそんなに普通にしてるんだ?!まぁいいそれより、すぐ逃げろあいつらが下りて来るぜ。」
コビー「さん大丈夫なんですか!!血が!!」
コビーとゾロはとても驚いた様子で言った。
ゾロはすぐに落ち着きを取り戻したが、コビーはまだ慌ててる、これ位の傷ならほんの数秒で治るのに大げさだ。
「こんなのかすり傷問題ない、それより早くゾロの縄を解かないと!」
ゾロ「俺はいいんだ一ヶ月耐えれば助かるんだから早く行・・・」
「助かんないよ!!ゾロは三日後に処刑されるんだよ!!」
ゾロ「何言ってやがる・・・!俺はここで一ヶ月生きのびれば助けてやるとあのバカ息子が約束を・・・」
コビー「そんな約束!!初めから守る気なんて無かったんです、だからルフィさんはあなたにかわってあいつを殴ったんだ・・・!!!真剣に生き抜こうとしてたあなたを、踏みにじったから!!」
ゾロ「な・・・何だと・・・!!!?」
ゾロは驚いた様子で、まだ状況が飲み込めていないみたいだ
「もう海軍は、私達の敵なんだよ!」
コビー「お願いです!!この縄を解いたらルフィさんを助けて下さい!!彼は僕の命の恩人なんです!!あなたに海賊になれとまでは言いませんが、ルフィさんが強いというのは本当です!!あなた達が手を組めばきっと、この町からだって逃げ出す事ができるでしょう!!逃げて下さい!!」
ゾロはまだ状況が飲み込めていないのかコビーの言葉を黙って真剣な目で聞いていた。
「そこまでだ!!モーガン大佐への反逆につきお前達三人を、今この場で処刑する!!!」
声のした方を見ると銃を構えた海兵が20人程がこちらに銃口を向けている
ゾロはまだ縛られたままで戦える状態じゃないし、私も蜂の巣になっても生きていられる自信はない。
私達は、絶体絶命のピンチに言葉を失った。