第5章 斧手のモーガンと二人目
私も塀に登り、中を覗いた。
中にはコビーの言った通り、黒い手ぬぐいを頭に巻き、腹巻きをした男が木に縛られていた。
ルフィ「あれがそうか・・・あの縄ほどけば、簡単に逃がせるよなあれじゃあ。」
「そうだね、けどすでにボロボロだし治療しないと。」
コビー「ば・・・ばかな事言わないで下さいよ!!!あんな奴逃がしたり治療なんかしたら、この町だって無事じゃ済まないしルフィさん逹だって殺そうとしますよ、あいつは!!!」
ゾロ「おい、お前ら。」
コビーが騒いだせいか、ゾロがこちらに気づき声をかけてきた。
ゾロ「ちょっとこっち来てこの縄ほどいてくれねェか
、もう九日間もこのままださすがにくたばりそうだぜ。」
ルフィ「おい、あいつ笑ってるぞ。」
コビー「しゃ・・・!!しゃべった・・・!!!」
「生きてんだから、しゃべるでしょ」
ゾロ「礼ならするぜ、その辺の賞金首ぶっ殺しててめェにくれてやるよ、ウソは言わねェ約束は守る。」
コビー「だ・・・だめですよ、ルフィさんさん!!あんな口車に乗っちゃ・・・!!縄を解いたとたんにぼくらを殺して逃げるに、決まってるんですからっ!!」
ルフィ「殺されやしねぇよ、俺もも強いからね。」
「相手、怪我人だしね負ける気はしないかな。」
ゾロ「あァ!?」
聞こえたらしく、睨まれた。
突然隣にはしごがかけられ、小さい女の子が登ってきた。
その子はこっそりと塀の中に入りゾロにおにぎりを渡した。
「私、はじめてだけど一生懸命作ったから・・・」
ゾロ「ハラなんかへっちゃいねェ!!そいつ持ってとっとと消えろ!」
ゾロはさっきまで助けろって言ってたのに女の子のおにぎりを食べず、追い払おうとしついる。
「イジメはいかんねェ、親父にゆうぞ。」
海軍の人間らしき人が3人入ってきた、前を歩く金髪の派手な服を着た男はこの基地にいるモーガン大佐の息子のようで、ゾロも七光りのバカ息子と言っている。
男は女の子の持っているおにぎりを見つけると、その子がダメっと言ったにも関わらず食べた。
「まずうっ!!く・・・くそ甘ェ!!砂糖が入ってんぞ!塩だろうがふつう、おにぎりには塩っ!!」