第43章 夜の かまくら の楽しみ方ーR18ー(謙信)
神聖な場所で穢れた行為。
背徳を感じながらも没頭した。
ただ、かまくら を楽しみたいと言う
白く雪のような純粋な華月の思いを汚した。
「すまない…」
そう思っても、
雪の夜の誰もいない洞の中に2人っきり、
閉じ込めたくて堪らなくなった。
「愛している…だから、許せ」
ぐったりと自分の肩に軀を預けて絶え絶えと息を整えている華月の髪を撫で続けた。
愛おしい者となら何処にいてもひとつになりたい。
失くさないないようにずっとこの腕の中に閉じ込めていたいと思うからだ。
「謙信様…ずっと一緒にいたいです」
「俺もだ。華月、愛している」
「愛してます、謙信様……」
甘く笑った華月が謙信に唇を寄せた。
静かな夜の かまくら の中。
華月と謙信の2人だけの夜。
外には月の光がに照らされた
青白い雪の世界が広がっていた。
ー了ー