第42章 貴方への境界線ーR18ー(光秀)
「お前から、求めてくる、なんて…
どうした?…ンッ…ッッゥ…」
「………ぁっはっ…んぁ…」
(何で?)
そんなこと。
「…色々…んっ、んっ、あっ……
愛…してる、から?…んんっ…」
女だって欲しくなる事もあるし、
独占欲が発動する事もある。
そんな事情を押しやっても今回は、
線を引かれてるような
不安や寂しさからだってのは明白だった。
(でも、それを言ってどうなるの?
光秀さんの行く道の邪魔をするだけ…)
そんな思いが寂しさや悲しさを増幅させるけれど、
邪魔はしたくない。
はっ…はっ…
言葉に出来ない思いの代わりに、
熱い息を吐く。
「やっ、あっ、もっ、あぁっ、みっ、ひで…さぁ…ぁぁぅっ、あ…」
「何度で果てろ…おもう、存分に…ッくれて…やるッッ」
光秀さんがそう低く吠えて、
グッと腰を掴み、突き上げを激しくしてくる。
「あっ!やっっ、ダッメッ…ぁん、
またっ…イッくぅーーーンッンッ‼︎」
跳ね上げられながら、身体を震わせる私を、
光秀さんが眉を寄せつつ楽しげに見上げているのが、薄く開けた私の瞳に映った。
(光秀さ…ん……)
「す、き…好きっ…んっふっ、チュッくちゅっ…」
私は、光秀さんの首に巻きつけた腕を引いて、胸を密着させると、自ら唇を重ね、舌を絡めた。