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≪イケメン戦国≫ 君と詠う愛の歌 SS

第42章 貴方への境界線ーR18ー(光秀)






「今日は遅くなるから、先に休めよ」

(何処で何するの?)

その言葉は声にならなかった。





「帰った…眠っているか」
サラッと髪を撫でて、柔らかく口付けをしてくれた、その拍子に、
香った女物の香の匂い。


(女の人と何してたの?)




「…華月…」
疲れたように吐き出された声に、
眼を開けて、問う事が出来なかった言葉。


(危ない事してませんか?)
(夜中に出て行くのはなんで?)
(いつ帰ってくるの?)
(誰に会うの?)

飲み込んだ、
声にならなかった、
そんな言葉はたくさんある。



「お前が大切だから、俺の傍には居ない方がいいと思った……。
でも、今は、大切だから傍に置きたい、と思ってしまった」
闇の中を歩く光秀さんが、そう告白してくれた。
嬉しかった。

けれど、

やっぱり、

そう簡単には変われないし、
変わらない……。


わかってる、分かってる、
解ろうとしてる…

けど………

線を引かれてるみたいで、

(寂しい…悲しい…)

何か言って欲しかった。







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