第40章 欲しがりな想い-R18–(元就)
「え…アレ、媚薬だったんですか⁉︎
通りで…なんかおかしいと思った……
でも、そんな物なくても、言ってくれたらよかったのに」
何でもない事のように華月が言う。
「言ったら、俺の言う通りにすんのか?」
「するかもしれませんよ〜」
と挑目するも、華月のその眼は如実に肯定して、俺には見えた。
(媚薬は、もう、いらないかもな)
あっても、なくても、
心の奥は同じなんだって。
求められてるんだって知ったから。
「今度は媚薬なしで、お前の底、見せてくれよな」
クククク…
「元就さん!もぉっ‼︎ ////」
真っ赤になった華月が恨めし気に俺を睨むけど、その瞳の奥は笑っている様だった。
ー了ー