第40章 欲しがりな想い-R18–(元就)
「元就…さ…元就さん……ンァ…ハッ、ゃ…ぁ…
もっと……元就さぁん…」
この媚薬の効果はいつまで続くのか。
いや、もう、切れていて、
それでも、快楽に堕ちていて、
本当に本当の本能なのか。
「どっちでも、いいっか」
息笑を溢すと俺は、淫堕に転がり甘々と気持ちよさそうな息を吐く華月を見下ろした。
「華月…」
「ぅふふふふ…
元就さぁん…愛してる…ウフッ…好き、
愛してる…」
我を失くした華月が泥濁と笑う。
溢れていやらしい声、息が
俺を求める。
そこに心があるから軀が正直に反応する。
それは男も女も同じで、
どっちが多く好きかも関係なくて、
愛おしく思う気持ちに違いはないのだと。
「愛してる、華月」
「ン…愛してます、元就さん…」
甘く笑った華月が、腕を伸ばしてくる。
背中に回された手から、
ピッタリとくっついた胸、軀から
温もりが
俺を包む。
「俺ばっかり好きなのかと思った」
「…そんな訳ないじゃないですか」
「始まりがあんなだったから」
「始まりは始まりて、今は今ですよ」
華月がなんでもない事の様に笑う。
「敵わねーなぁ…」
「ふふふふ」
「お前は、最強だぜ」
額を付けて笑いあった。