第40章 欲しがりな想い-R18–(元就)
清楚とした女が、露骨に劣情を剥き出しにして、自ら喘いでいる。
どんなに綺麗で、可愛く、品のある女でも、一皮剥けば、同じ。
品下る(しなくだる)。
さもしい程に男の色を貪るだけ。
『閨狂い』だ。
相手が誰でもいいなら、
それは、許せない事だが、
一人を想い、求めて狂うなら、
容認する。
どころか、烈とする。
「もっと、狂っちまえ。
俺を求めろっ」
「んっあつ!元就、さ…んっんーーーっ!
あ“ぁ…もっとぉ……シ、て……と…ほし……」
俺はその言葉に引き摺られるように、腰を突き上げた。
ただ貪欲に、
それに狂っているとしか思えないけれど、
私の内(なか)を
私の熱と疼きを昇華して欲しい。
それが出来るのは
目の前の熱の塊しかない。
欲しくて、
欲しくて、
この人が欲しくて堪らなくなる。
それがとても気持ちいいモノだと知っているから、余計に。
「きも…よ…してぇ…ぉ、ねがぁ…んっぁ…
ぁぁん、だっ、やっ!もっ…ダーー…ン!」
達すれば達する程気持ちよくて、
だから、もっと欲しくて、底がない…。