• テキストサイズ

≪イケメン戦国≫ 君と詠う愛の歌 SS

第39章 視線の先、君の声が泣いている(家康)




俺、人の気持ちに鈍感なんだ。
だから、言ってくれなきゃ、解らない。

独り、強くなる事だけ考えて生きてきた。
誰にも頼れなかった。
皆、敵だと思ってた。
だから、強くなって見返して、
嘲笑ってやろうと思ってた。

でも、弱い奴、負けた奴を見ると、
昔の自分を思い出すから、まともに、眼を合わせられなかった。
だから、逃げてた。

人の心と向き合うことに。

自分の心と向き合うことに。




「アンタ、無駄に一生懸命だね」
呆れた様に言った俺に、
「一生懸命って悪いことかな?」
俺を見ないまま、華月がそう言った。
声が震えてるような気がしたけど

(気のせいかな?)







/ 803ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp