第38章 その手をいつまでもーR18ー(幸村)
「ん…ぁぁっ…幸、幸ッ…ゃぁん……」
快感の波に溺れそうで、手を伸ばした。
安心を得たくて。
縋るものを求めて。
「ァァン…幸ッ、ぁ…手ッ…手、握って…ぁ…」
ギュッと握られた手は直ぐにベッドに押さえつけられた。
でも、離れないよう指を絡めて。
「き…ち…い…幸、幸っ…あっ、んぁ…好き……」
「俺だってっ。
好きだ…華月…好きだ……ンッ…チュッ」
お互い夢中だった。
深いキスをして、
背中を抱いて、
裸の身体を探りあう。
「ゆ…そんな、しちゃっ、あっ、ソコっ!」
「悪りぃ、止まれねぇ…クッ…ハッ…ハッ…」
自分の荒い息と華月の甘く溶けそうな喘ぎ声。
そして、腰を振って肌を叩く湿った音が、
部屋中を支配する。
「やっ。あっ…ダッメッッ!
ゃぁァァン…ンッふぁぁ…何か……」
「ハッ…ぁ…華月ッッ、気持ちイイっっ!
俺…もぉ…だ……」
快楽に全部が持ってかれそうだ。
気持ちイイ高みを目指して昇り詰める。
(腰…止まんねー…)