• テキストサイズ

≪イケメン戦国≫ 君と詠う愛の歌 SS

第36章 死に損ないの嫁ぎ先ー後ー(元就)




華月は布団を被って毎晩泣いていた。

(捨てられるんだっ…)

死に往く父母にはついて行けなかった。
両親は私を生かそうとしてくれた。
入水して死のうとしていた私を元就様は助けてくれ、生かしてくれた。
だから、元就様の傍で恩を返そうと決めた。
だから、

(嫁げと言われるほうが…マシだよ…)


嫁げと言われたなら、諦めて、
全部忘れて
いつか、思い出に変えて、
生きることが出来るようになるだろう…

でも、出ていけとは、

(お前なんて何処にでも行ってしまえ…とは傍に置いておく価値もないって、事だ…)



涙が溢れた。

(私は…何の役にも立てないんだ…)

居ても荷物、だから捨てるんだ。

1人になると考えてしまい、
悲しくて悲しくて毎日泣きくれる。

(せめて……)






/ 803ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp