第34章 蛇眼(カガミ)に映る真姿-R19-(信長)
「い…イッ…く…ぁ、あ、イぁあっ、ゃ、
良いよぉ…き…ち…イッ!んーーー!」
達(イ)きながら達き続ける。
一度感じやすくなってしまった軀は果てやすくもなる。
痛みも快楽に飲み込まれて、
それさえも快だと脳は錯覚する。
「次に呼ぶ時は縛ってやろう」
「ぁっ…はい…はっ、ゃ、あ…うれ、しぃ…」
「その日も鏡に映った己を見ろ。
淫落して鳴き苦しみながら快楽を貪る美しいお前を」
信長の緋色の瞳が真っ直ぐに華月を捉える。
艶冶に煌いて凶悪に笑う瞳。
蛇の眼には瞼がない。
確定した獲物を睨捉し続ける。
毒に侵され、麻痺した華月の思考と身体。
「イッ…ぁ…ぅ…ぁぁ…も……だ、めぇ…
…ぁぁ…ン…んんぅ……」
体力と声の限界まで恥辱され、
本能のまま醜態を晒した華月は
ゼンマイが切れた人形のようにゆっくりと動かなくなった。
信長は事切れたように動かなくなった華月をジッとみる。
緋色の瞳で、瞬きもせず。
そして、ニッと嘲笑した。
淫女としながら清婉と感じるのは何故か。
この手で困辱に開花する女は美しい。
清らなモノをこの手で汚し、堕とすのは楽しい。
(全て俺が見ていてやる。
だから、全てを見せろ)
心の中まで蛇(カカ)の眼に映すのだ。
「お前のカガミ(蛇眼)は俺だ。
軀中でよく、覚えておけ」
(もう、忘れられないだろうがな…)
開眼した女の軀は快楽を求め続けるだろう。
クククク……
信長は喉の奥を震わせて独り笑った。
ー了ー