第33章 言葉にして…ーR18ー(光秀)
届けたくて出た言葉は
「光秀さん……ひとつに繋がりたい…」
だった。
「これは、これは、いつになく情熱的に煽ってくれる…」
クククと喉を鳴らしながら、華月の瞳を覗き込む。
「可愛い華月。どうやって俺を迎えてくれるんだ?」
光秀の膝に座っていた華月は
光秀の首に腕を回すと、体重を掛けた。
後ろに倒れようとする華月の身体。
光秀はその身体が急に倒れないよう、
腰に腕を回しを支えながら華月の上に覆い被さる形で倒れる。
「光秀さんが見えるから、最初は…こうしてシたい…」
上気した桃色の肌は更に赤くなり、
耳まで朱色にして恥ずかし気にそう言った華月。
(余裕気に振る舞うのも、楽じゃ無いと言うのに…)
光秀の心中を華月は知るよしもなく、
尚も本能のままに煽ってくる。