第5章 卒業します!ー後ー(秀吉)
「すき…好き、秀吉さん、好きなの。
…妹なんて、嫌だよぉ〜……」
そう、泣き、訴えると、秀吉さんが、
背中を摩りながら、もう一度言ってくれた。
「俺も好きだ華月。
もう、妹なんかに見れない」
(そう見ようとしてたけど、ずっと、1人の女性だった)
「泣くな。お前の泣き顔は見たくない。
笑った顔を見せてくれないか?」
その言葉に私は涙を止めて顔を上げ、
ようやく秀吉さんを見た。
とても嬉しそうな顔が目の前にあった。
「俺から 卒業?させてやれなくて悪いな」
「ううん。
妹の位置からは卒業出来たから、いいっ」