第32章 春、籠いっぱいの甘味ーR18ー(三成)
攻められながらなんとか聞き返す。
すると、
これ以上ないくらいの甘艶の笑を見せられた。
「気持ち良い、ですよ…華月ー…」
耳に私の名前を呼び捨てにされた。
ゾクッとして、内が疼いた。
「ぁぁ…んっっ、も、と…き……
…良く、なって…もっとっ…」
私は貴方に満足してもらいたい。
((アナタと一緒に気持ち良くなりたい))
「堪りません、ね…自分本位にならないよう、我慢してました、が……
もう、無理、です」
切なそうな声音で三成くんはそういうと、
抱きしめていた腕をルスッと解いた。
そして、そのまま、私の腰を強く掴む。
「あっぁぁ!…そっ、な…やぁっ、だぁぁ…ふぁ…」
今までよりも深くて
声が揺れて、
激しく突き揺さぶられる。
「はっ、っあっ、華月、ここっ、です、か?
もっとっ、ク…ッハッァ…奥?
貴女が一気に達するほど、感じる箇所は?」
「ひゃぁぅ…イッ…ぃ…あぁ〜ぁ…ちゃ…」
答える暇なく、快楽を擦り込まれる。
繋がった部分からするニュチャ、グチュ…という水音と腿を叩く肌の音が加速して、
理性も羞恥もいつの間にかどこかに置き去りにされて、私は三成くんが少し意地悪にくれる甘くも強い淫らな快感に飲まれていった。
山の沢のほとりに
私の淫声と、三成くんの艶息が
静けさを長く乱した。