第28章 祈願成就 ーR18ー(家康)
「……うん、そう」
俺は華月の手をグイッと引いた。
甘えていいんでしょ?
俺の腕の中。
抵抗する素振り を見せるだけ見せる。
(でも、駄目)
「家康っ、どこっ、触って…んっ」
華月の静止だろう言葉はそっちのけ。
広げた襟の隙間から手を滑らせ、
柔らかな膨らみを捕らえた。
(どこ触ってるって、知ってるクセに)
可笑しくなった。
チュッ…チュッッ…ン…ちゅ…
顎を掬い上げて、口付けを仕掛けた。
間もなく、
上向けられて閉まらない華月の口から、
俺のか華月のか判らない唾液が溢れそうになる。
「…え……すぅン…ン…チュッ」
「華月、好きだよ…」
(凄く好き…狂(おか)しくなりそうなほど、好きだよ)
「ぅん…チュッ…わた…も……き.…」
同じ気持ちだと示されて、更に気持ちが昂る。