第28章 祈願成就 ーR18ー(家康)
お茶飲みたい。
肩凝った、揉んで。
調薬手伝って。
書庫から本持って来て。
……その他諸々……
俺は初詣から帰って来てから、
思いつく限りで華月に頼み事をした、と思ってる。
その頼みの事を面倒くさがりもせず、
楽しそうにこなした華月。
夜になって、
「正月なのに、休みもせず動いて、疲れたんじゃない?」
俺に一日中こき使われた華月が少し気の毒になって、そう尋ねても、
「ううん、家康の役に立てたと思うと嬉しくて、疲れなんて感じないよっ」
と可愛く、真っ直ぐな笑顔で俺を見る。
「………あっそ………」
目の前でニコニコしている華月。
「寝る前に按摩でもしようか?
それとも薬湯用意しようか?」
捲し立ててくる。
俺は楽しそうな華月をじぃぃ〜っと凝視して口を開いた。
「…ふぅーん……じゃぁーー……」
「コッチ、来て……」
「?」
不思議そうにしなからも、何にも考えず、寄ってくる華月。