第27章 星降る夜に貴方と R15 (信長)
寒くなった師走の夜。
「信長様?
まだ起きてますか?」
華月が深夜にやって来た。
「どうした、こんな夜更に。
眠れぬのか?」
半纏を着た華月は眠そうにしながら、入ってくる。
「寝ちゃってたんですよ……
今日は星が降る日なのに。
見過ごすところでしたぁ」
説明しながら歩いてくる。
「お前の時代には落ちる星を見るのか。
命を落としはせぬか」
傍まで来た華月の手を取って引く。
「流れ星を観ても命はなくならないし、
不吉な現象でもありません。
とても、綺麗ですよ」
引いた俺の手を引き返すので、
仕方なく立ち上がる。
「廻縁に出ましょう」
手を引かれるのもたまには悪くない。