第21章 貴様へ贈り物 (信長)
「ぅん…あっ…イイっ…あン…ぁ…ゃぁっ…」
「もっと啼けッ…悶えてっ…
…クッ…貴様の、全部を見せろっっ」
「ゃっ…ぁっ…のぶな……まぁン……もっ…とぉ……」
「クッッ…はっ…良い答え、だっ。
くれ、てっっ…や、るっ、クッ…ハッ…」
陽は沈み、宵闇の薄青色が茜色を染めてゆく空を横目に、部屋には朱に染まった軀の、愛おしい華月が、
快楽に堕ち、身悶えしながら、
甘く薫る喘ぎ声を響かせている。
「あ"っ…クッ…くれて、やるッッ。
その香水も…俺もッ」
お前にやろう。
「全部っ、ゥック…受け止め、ろ……ゔっあっぁ…イイっっ、華月〜っ」
この秘め事が終わったら、な。
次からは、その首飾りを首にかけてやって来い。
俺に抱かれる時、
その香りを纏うのだ。
俺の与える香りに染まれ。
俺が、お前の全身に塗り込んで香らせてやろう。
俺の贈った香り。
ずっと俺の腕の中で、香らせるがよい。
ー了ー