第17章 雨と紫陽花 R18 ー前ー (信長)
「どうした、声を聞かせろ」
「んっん…はっ、やぁ、の……が、さ……ぁん…」
気持ちいい処を擦ってくるのに、
1番イイ処に届いてなくて、
(もどかしい……)
焦れて、欲しくてたまらなくなる。
「…だ…ぁっ、んん〜っ…」
「ほぉ、自ら、尻を押しつけてどうした?」
知っているくせに。
「強請れば、くれてやらなくもないぞ。
可愛く強請れ」
信長様が意地悪に強制する。
私は心も身体もすでに、この人に落ちている。
強く、熱く、尊大で傲慢。
全てを焼き尽くすような、緋い瞳。
後ろにいて見えないけれど、
その瞳で見下ろされてる…と思えば
心と身体が悦ぶのを自覚する。