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≪イケメン戦国≫ 君と詠う愛の歌 SS

第15章 愛を冷遇する者ー中ー




茫然としていると、華月の声が頭上でした。

「謙信様、私を抱いて下さい」
耳を疑った。
「……ここで、抱けと?」
「はい、ここで」
口から出任せでも、
脅しでも、気の迷いでもない、
厳明な声音で華月は断言した。

(弔祭の堂で…)

あの 大切で、守りたいと思って、
守れなかった姫を背徳の行為で冒涜しろと言うのか。





※厳明…おごそかで明らか。
※弔祭…死者を悼みその霊をまつる。

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