第13章 空の果ては地上のお前 R18 (信長)
ドォーン……
音が少し大きくなって、窓の外を見ると
「ワァァーーー、花火っ!」
どこか、連休のイベントで上げているのだろう。
少し遠くて小さいけれど、良く見える。
私は信長さんの横をすり抜けて、
足早に窓へと寄った。
「うわぁぁ〜、キレーーイ💕
海から上がってるみたいですねっ」
興奮気味に信長さんを振り返る。
けど、口をへの字にして、凄まれていた。
(ぇ…何で?)
「そんなにへばり付いて…
お前、俺より花火か。いい度胸だな」
「えっ、あっ…そ、そんなことはっっ!
だって、花火、すぐ終わっちゃうしっ…」
「終わらない俺は、どうでもいいのか」
(青くなったぞ)