第13章 空の果ては地上のお前 R18 (信長)
淡いピンクのピアス。
(ローズクォーツかな?)
それに、小さな花がいくつも彫られていて、
光に透けると花が舞っているようだ。
「いつ買ったんですか?」
「ん?
お前が余所見してる間に、ちょっとな」
ククッ と自慢げに、楽しげに私を見て笑っている。
(余所見…そんな時間なんて…)
わざわざ買っておいてくれたのか、
今日、思いついて買ったのかは分からないけれど、忙しい信長さんが、
いつも、意地悪な信長さんが、
私の為に用意してくれた。
(プレゼント…)
胸がギュッとなった。
嬉しかった。