第13章 空の果ては地上のお前 R18 (信長)
(…海…意外だな……)
言われるまま、移動し、一緒に来たのは海の街。
「どうして海なんですか?」
「どうして……似てるから、だな」
信長さんは目を細めて空を見上げた。
(空……)
つられて、私も
雲ひとつない青空を見上げた。
「空は海、白い雲は白い波…
似てるだろう」
自慢げにニヤッと笑われた。
空の上を、雲の上を、
いつも往き来している信長さん。
「パイロットって楽しいですか?」
「…ああ、楽しいな。
世界中を飛べば、世界征服出来るだろう」
本当に楽しげに、誇らしげで、それでいて子供の様に笑う。
キラキラと楽しそうに少年みたいだ。