第10章 君と猫さんとの1日(三成)
自分でもいつもより激しく求めたと思う。
それは多分、
(あの光景のせい)
明智さんの仕事で見たCCTVの映像。
非日常のシュチュエーションで、他の人の甘い情事は思いの外、私を刺激していたようです。
私はひとり苦笑いを溢した。
そして、
華月さんの額にキスをして、私も目を閉じた。
翌日
「三成くーん、身体中が筋肉痛だよぉ」
「私も足が……」
「でも、次の日痛いってことは、まだ若いって事だよね〜」
猫さんを追いかけて久しぶりに全力疾走した私達は、筋肉痛に顔を顰めながらも、笑いあった。
「今日は1日、家の中でゆっくりしようね」
そう言った華月さん。
(私と華月さんと猫さんで、ね)
と心の中で付け加えたGW最終日。
ー了ー