第9章 imitation♡date R18(光秀)
翌日、私は
「1人で目覚めるなんて……」
思っていなかった。
サイドテーブルには書き置きがあって、
いつの間に用意してくれたのか、
ドレスの代わりに、私好みのスカートとブラウスが置いてあった。
しかも、
「…し…下着…まで…」
起きて1人だったことに呆然としながらも、
赤くなった。
『ドレス姿のお前はとても綺麗で、
ドキドキしっぱなしだったぞ。
仕事が残っているので、先に出る。
許せよ』
本当か嘘か分からない書き置きの文面に笑ってしまう。
でも、また、
偽物のデートに付き合ってあげても良いかな、
と思った、
(なかなかスリルがあって楽しいデートだったよ、光秀さん)
意地悪な笑顔で光秀さんが笑っているのを思い出した。
ー了ー