第2章 桜の下で仲直り(政宗)
光秀さんは珍しくはぐらかさず、
謎掛けにせず、丁寧に答えをくれた。
「俺の推測でしかないが、な。
小さな脳味噌でしっかり悩むが良い。
ククク…」
最後に やはり光秀さんらしい言葉を付け加えて、歩いて行ってしまった。
はぁぁぁー〜〜……
私は独り、また桜を見上げた。
部屋へ戻ってまた、着物を広げ、
皆がくれた答えを思い出していた。
『生きる為の基本ですからね』
『生きようって力が湧くから』
『喰える事が幸せで笑顔になれる』
『明日は死ぬかもしれないから』
(趣味…楽しみ、楽しむ事、生きる事…)